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2011年03月18日

うるま市議会を傍聴

うるま市議会の2月定例会の最終日、追加議案第29号で上程されたうるま市立学校設置条例の一部を改正する条例が採決されることから議会在任中での教育行政の最重要課題で、出身地の島地域の学校統廃合問題から議会の成り行き、歴史的瞬間をこの目で確認したく議会傍聴に出かけた。

午前9時、庁舎前には4島連絡協議会、4島各自治会長、4島保護者一同が既に結集し、皆さんが作成した「地域の意見を尊重する行政を!」とタイトルの書かれたチラシを渡された。

議会棟4階にある傍聴会場入口で議会事務局職員から会場整理券2番を貰い傍聴席中央の前例に座った。午前10時の開会前にごそっと集会を終えた皆さんが傍聴席に押し寄せて来た。

開会10時、議長から傍聴席の皆さんへ特に傍聴規則を守って頂くよう注意を促した。

20件の議案採決が粛々と進行され、いよいよ議案第29号、うるま市立学校設置条例の一部を改正する条例の採決がはかられた。膨張席がしーと静まり緊張の瞬間を迎えた。

 議長から、議案第29号に対する討論の通告が提出をされております。と紹介され、先ず初めに議案に対する反対者から次に賛成者と交互に討論が繰り返された。

 反対討論の先方を切って、平正盛議員が準備を周到になし説得力のある討論をした。統廃合に反対する傍聴席から”そうだぁー” ”住民との合意形成は取られてないぞ!”と我慢できない心境を抑え、つぶやき声を発し、反対討論者に思いを託し応援した。

 次に賛成討論の先方を切って、思いもよらない奥田修議員が賛成討論に立った。傍聴席から”えー”と落胆と大きなため息が流れた。奥田議員の討論の中身については、取りとめのない内容で頭に残るものがなかった。あえて賛成討論に立った奥田議員の気持ちがつかめない複雑な思いで傍聴席で身を縮めて聞いた。

 次に伊盛サチ子議員が反対討論に立ち、そして賛成討論を下門勝議員が行なった。その後、中程孝議員、田仲直次議員が反対討論のとりを務めた。

 討論の終結後、直ちに起立による採決が行なわれ、比嘉敦子議員が退席し、賛成多数により議案第29号が原案通り可決された。その瞬間に島しょ地域の歴史ある学校が廃校と決定した。傍聴席から議会と教育委員会、行政当局に罵声が投げられた。何ともやるせない寂しい思いが湧きでてきた。

 今回の提案理由のうるま市学校適正配置前期実施計画に基づく、島しょ地域の市立幼稚園、小中学校の統廃合を行う条例(案)の中身については、地域住民へ充分な説明はされてなく、なおかつ地域との合意形成もなされていない。賛成に立った議員は中身について充分に検証しないままに前回案より一歩前進だとし、住民代表としての基本的立場を忘れ、市長の提案に与党的立場を考えすぎる余り、大事な重要議案を採決してしまったのではないか心配でならない。

 うるま市議会の会派の中で多数を占める新生クラブの中から、しかも当事者にある地域の議員が賛成討論をすることにより与党議員が賛成に回れる雰囲気を誘発できる役割に徹したとしか思えない。もっと時間をもち議論を深めた結果の中で提案するべきではなかったのか後味の悪い採決結果となった。

 

 




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Posted by nobu-uruma at 14:42│Comments(0)携帯から
 
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