2011年01月17日
エネルギーと島の暮らし

●講座のテーマ1では、「風」と島の暮らし(マーラン船の時代)と題し、うるま市海の文化資料館学芸員の前田一舟講師が講義した。
●講座のテーマ2では、「石油」と島の暮らし(クルマの時代)と題し、環金武湾地球温暖化防止対策地域協議会事務局長の玉栄章宏講師が講義した。
今日の講座のテーマは、移り行く時代のエネルギーについて、お二人の講師が講義した。古代沖縄の時代から今日まで、特に与勝地域の暮らしにどう影響を受け、エネルギーが時代の流れの中で変化しながら、どの様に利用され地域が繁栄してきたかをお話しした。
前田講師は、今から約110年前の車がない時代の沖縄でテンサー舟、ヤンバル船が海上をルートとして活躍し特に沖縄の東海岸地域での物資運搬に自然エネルギーの「風」を利用した帆船(マーラン船(山原船))が活躍し経済活動で繁栄した時代を紹介した。
当時、物資等を海上で運搬するマーラン(山原船)の船主は平安座の先人たちで、危険をおして商取引を遠くは奄美大島で航海した。幼少の頃、平安座の東側海岸浅瀬にマーラン(山原船)がまだ数船止まっているのを見た記憶がある。平安座の先人達が沖縄の一時代に海洋民族として一世を風びした活躍を思うと島人として誇らしくなる。
同期の玉栄講師の講義内容はエネルギーが「石油」の時代を迎えた当時の与那城地域(平安座、平宮(CTS))の様子を紹介した。島チャビ(離島苦)からの脱却に心血を注ぎ平安座の住民が団結し人海戦術で夢の海中道路建設に取り組んだが、無情にも2度の台風が襲来し、一瞬にして建設中の道路が崩壊された歴史を紹介。地域住民総出で10年も掛けて叶わなかった夢の海中道路建設が、外資によるガルフ社の巨大資金力により1年で悲願の夢の海中道路を完成させた。平安座の人々は島チャビ(離島苦)から解放された。
これからのエネルギーは、地球に優しいエネルギーが求められ、化石燃料を出来る限り永く大事に保持しながら、次世代の地球環境に相応しい自然エネルギーへの転換が求められ、かつ急務であり、開発競争の時代を迎えた。
今日の講師の講義を受講し、住んでる地域の活性化のヒントにして行きたい。1人一役、自分の出来ることから始める努力を皆が、それぞれ持って実践すれば、その地域は必ず元気が出て活性化するものだと信じる。
Posted by nobu-uruma at 21:19│Comments(0)
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