安慶名正信

　９月２３日（日）午後２時から平安座総合開発株式会社の第４４期定時株主総会が当会社の２階ホールで開かれた。

　午後２時から開かれた株主総会は冒頭から執行部に対して厳しい質問や野次等が浴びせられ波乱含みの総会となった。第４号議案、取締役の任期満了に伴う取締役１３名以内の選任についての議案審議では、定款２２条、取締役の選任方法で執行部案、株主側案の双方とでつばぜり合いが続いた。定款重視を主張する株主側が多数の株主の理解を得て、執行部が提案する13名に対して、株主側の提案する取締役数９名が採用された。

　投票方法にも互いの意見が真っ向からぶつかり合い、執行部側が提案する取締役の一括推薦、一括投票（自治会株の５１％を権利行使を目論む）を強引に推し進めようとする主張に対して定款重視を分かりやすく粘りずよく説得する株主側の勢いが増して定款通り（累積投票によらない）の投票による選挙で行われた。

　早速、選挙事務の準備に取りかかり、投票時間まで大分時間を要した。途中、しびれを帰化し退席する株主も出た。白板に執行部側の準備した推薦１１名の名前が張り出された。株主側からは自薦、他薦する６名と合計１７名が紹介された。

　「投票結果で会場が騒然となり、大波乱」
投票は無記名投票により行われ、投票結果が白板に記入された。得票順に候補者名が読み上げられ、自治会長を除く当選者８名が紹介された。何と驚くことに、自治会長が自分の実兄に自治会株の全部３９、１７０を投票した。自治会長の実兄は自身株数と自治会株の全部を合わせ当選した。

　自治会長は自治会の保有する全株の５１％を自分の兄を選任する為に、身勝手に権利行使し、職権を乱用するなど過って、この島に前例のない本当に信じがたい行為をやらかした。

　自治会長の兄が当選と紹介されるや、会場の株主等から一斉に無効だ！撤回せよ！と抗議が起き、会場が騒然となった。自治会長は会場から罵声を浴びせられても恥ずかしい事に、株主の抗議の声を無視し、押し通した。会場の株主から大声で「素晴らしい兄弟愛だ！」と皮肉が飛んだ。

　本来、自治会長は中立、公平性を堅持すべき立場にあるはずだ。しかしながら、今の自治会長にはその姿勢が微塵も感じられない。羞恥心は持っているだろうか。自治会長の余りにも、はばかり過ぎる言動には唖然とさせられる。

　今日の自治会長の身勝手な権利行使、職権乱用する姿を見て、株主や区民は自治会長をどの様に見ただろうか。株主からの激しい抗議にも黙り込み作戦で実を取る先方に徹底し、前期に続き実兄を取締役に当選させた。

　自治会長はこれまで自治会保有５１％の株主代表者として、総合開発（株）の取締役会に取締役会長として出席したが、今総会で自らその職を放棄した。その行為は区民に対して説明責任を果たす必要があり、自治会の審議委員会でも大問題になるであろう。


　選任（投票）方法に強い不満を持った株主が、次点と知るや感情を抑え切れずに切れてしまい途中で退席し、会場から出て行った。自治会長の５１％の権利行使により自治会長の実の兄が当選し、次点に居た候補者が繰り上げ当選する事態が生じた。

　会場から退席し、会場に居ない当選者をどう扱うか。又もや問題が生じ、確認するのに手間取った。当選の知らせを受け、会場に戻ってきた株主を気遣い、改めて皆さんへ紹介して下さい。と促したＴ株主に向かい突然罵声を浴びせた。

　又、自分の推薦をお願いした別のＡ株主に対して、推薦されなかったことに逆行し、多くの株主が居る前で感情を露わにし、大声で怒鳴り散らした。ムシャクシャし会場を飛びだし、自身の感情が収まらないまま、又会場に呼び戻されたこと、更に自分を追い詰め爆発し、他人に八つ当たりする始末。実に情けない姿を自ら株主にさらけ出してしまった、、、。

　改めて当選、選任された８名（９人中８人）の取締役の皆さんが前方に整列し１人ずつ紹介された。取締役を代表して、新しく選任された代表取締役Ｕさんから就任挨拶が行われ、午後１０時半、第４４期の定時株主総会がようやく閉会した。最後の最後まで後味悪い株主総会となった。